空調服という作業服が注目を集めています。普段作業服を使わない人には馴染みがないかもしれませんが、空調服は仕事はもちろんプライベートでも大活躍してくれる便利なアイテムです。使ってみたいけれど、実際どのようなものなのかよく分からないという人もいるかもしれません。
今回はそういう人に向けて、空調服の魅力や選び方などについて詳しく解説していきます。
「着るだけで涼しくなる」と注目されている空調服ですが、なぜ着ると涼しくなるのか不思議に思っている人もいるでしょう。空調服は、生理クーラーの原理を利用しています。人間には、体温を調整する機能が元々備わっています。
気温が高い時や、運動した直後などは肌の表面温度や体温が上がりますよね。それを脳がキャッチすると、汗を出すように司令を出します。肌から放出された汗は外気などによって蒸発するのですが、その時に気化熱が発生し体温が下がるのです。
この原理を生理クーラーと言います。しかし、あまりにも気温が高い場合、生理クーラーだけでは十分体温を下げることができません。空調服には服の中にファンが取り付けられていて、外気をたくさん取り込み汗を蒸発させる手助けをしてくれます。
それによって、生理クーラーの効果がより高まり、身体が十分冷えるというわけです。
服の中を涼しくしてくれる空調服は、作業を快適にしてくれるアイテムですが、得られる効果はそれだけではありません。炎天下の中、作業をする人にとって嬉しいのが、熱中症対策になるということです。体温が上がりすぎてしまうと、体内の水分が不足したり、塩分のバランスが崩れたりして、頭痛や目眩などの症状を起こすことがあります。
夏場になると外で作業をしている人達が、熱中症で倒れてしまうことも珍しくないので、しっかり対策しておかなければなりません。空調服を着ていれば、炎天下の中でも体温の上昇を抑えることができ、熱中症対策になるということで注目されています。
外で作業をする機会が多い人は、空調服を一つ持っておくことをおすすめします。
様々なメーカーが空調服を出しているので、どれを選べばよいか迷ってしまう人もいるでしょう。そういう人におすすめなのが、バートルの空調服です。バートルは、1958年に創業した人気の作業服メーカーです。元々クロカメ被服株式会社という名前でしたが、2011年に株式会社バートルという社名に変更しています。
バートルの空調服は、冷却性が高いということで人気になっています。空調服の冷却性能はバッテリーの出力に大きく左右されます。15V程度のバッテリーが多い中、バートルは19Vという高出力のバッテリーを使用したモデルがあります。
冷却性の高さを重視して空調服を選ぶ人に、バートルは最適というわけです。デザイン性の高さも、バートルの特徴の1つでしょう。作業服というと、「色が地味」、「仕事で使うもの」というイメージがあるかもしれません。
しかし、バートルの空調服は、スタイリッシュでかっこいいデザインのモデルが多くあります。作業服には見えない、普段遣いしても違和感のないデザインが多く見つかるので、おしゃれな人もきっと気に入るものが見つかるはずです。
耐久性があって丈夫に作られているのも、嬉しいポイントです。作業で使う服なので、耐久性は重要ですよね。バートルの空調服は、洗濯機で丸洗い可能なものが多く、洗濯しても劣化しないと評判です。
空調服は色々なタイプがありますが、定番になっているのがつなぎです。上下分かれていないので着崩れしませんし、裾が機械に巻き込まれるリスクも少ないので、安全に作業できます。危険が伴う場所で作業をするような時は、つなぎの空調服がおすすめです。
また、寝転がったり座ったり、色々な体勢で作業しやすいので様々なシーンで活躍してくれます。どのタイプの空調服を買おうか迷った時は、とりあえずつなぎを一着持っておくと便利です。ただし、残念なことにバートルでは2023年5月現在、つなぎタイプのエアークラフトモデルは展開されていないようですので、注意してください。
「とにかく涼しく作業したい」、「動きにくいのは嫌だ」という人におすすめなのが、ベストタイプの空調服です。腕が大きく出ているので涼しいですし、細かな作業をする時に動きが制限されることもありません。動きやすいということで、アウトドアやスポーツをする時などに人気のタイプです。
また、カジュアルでおしゃれなデザインのものが多いので、仕事で使うよりもプライベートで使いたいという人に向いています。
つなぎはちょっと暑すぎる、ベストタイプはちょっとカジュアルすぎるという時は、半袖タイプがおすすめです。ベストタイプ程ではありませんが、半袖タイプも袖がないので作業の邪魔になりませんし、長袖よりも涼しさを感じられます。
半袖タイプを一着持っておくと、仕事でもプライベートでも使いやすいので便利です。
空調服を選ぶ時は、素材にも注目しましょう。色々な空調服がありますが、主に綿とポリエステルを使っているものが多いです。綿は火に強く汗をよく吸うという特徴があります。火の粉が飛ぶような場所で作業をする時や、汗をかきやすい環境で作業をする時に向いています。
職場によっては、綿100％の素材が必須というケースもあるので、空調服にも綿が採用されることが多いです。ポリエステルは管理がしやすい、軽いといった特徴があります。乾きが早く色落ちしにくいので、洗濯がしやすく手軽に使えます。
ただし、火に弱く火花などですぐに穴が開いてしまうので、使う場所には注意してください。中には綿とポリエステル、両方使った空調服もあります。それぞれのメリットを活かした素材なので、オールマイティーに使いたいという人は、綿とポリエステル混紡のものを選ぶとよいでしょう。
サイズも空調服を選ぶ時の重要なポイントですが、普段着ている服のサイズよりも少し大きめを選ぶのがおすすめです。空調服は服の中に空気の流れを作り、身体を冷やす仕組みになっているので、ジャストサイズを選ぶと冷却効果が薄れてしまいます。
普段選ぶサイズよりも、ワンサイズ上のものを選ぶとちょうどよいでしょう。初めて空調服を買う時は、一度試着しておくと安心です。
空調服はただの作業服ではありません。ファンの力で服の中を涼しくしてくれるので、暑い中でも快適に作業できますし、熱中症予防にもなります。バートルのように、おしゃれな空調服もたくさん出ているので、仕事だけではなくプライベートでも問題なく使用できます。
形状や素材など色々な種類があるので、用途に合わせて自分好みの空調服を探してみてください。